虚の王|馳星周|おすすめ小説ランキング

虚の王|馳星周

虚の王|馳星周 辛口感想

 

 

新田隆弘は鬱屈をため込んでいた。かつては渋谷で伝説のチームと言われた“金狼”の元メンバーも、今ではヤクザの下っ端。兄貴分の命令で高校生が作った売春組織を探っていた隆弘は、中心人物の渡辺栄司に辿り着く。さして喧嘩が強そうでもない、進学校に通う色白の優男。だが、栄司は仲間を圧倒的な恐怖で支配していた。いったい何故。隆弘が栄司の全く異質な狂気に触れたとき、破滅への扉が開かれた―。

 

というようなストーリーなのですが、こうしたあらすじには表現仕切れない何とも言えないストーリーととなっています。

 

どこかの感想に書いてあったのですが、この物語の主人公である栄司は、欲望が欠如してます。通常、犯罪系の小説では、お金であったり、女性であったり、物であったり、名誉であったり、何かの欲望に取りつかれて盗んだり、殺したり、騙したりするのですが、この主人公には欲望が欠如しています。それは読んでいるこちらにとって、とても不快になってくるのが不思議です。

 

さらに、本当のワルは、渋谷の伝説のチーム“金狼”にいて今は麻薬の売人をやっている新田隆弘ではなく、進学校に通う色白の栄司。今風ともいえる腕力ではなく、精神面で人を支配し、欲望ではないところで人を欺き犯罪を犯していく。そんな主人公をある意味カリスマ敵に描写しているこの小説は読んだ後不愉快になってきます。

 

読んだ人をこれほど嫌な気持ちにさせるのは、作者としては非常に表現力に長けているとしかいいようがないのですが、あまりにも嫌な気持ちになったので、評価を低くしてしまいました。

 

何かで読んだのですが、犯罪には昔から理由があります。前述のとおり、お金のため、名誉のため、女性のため、家族のため、復讐のため。ただ、最近は理由のない犯罪も多いと言います。理由のない犯罪は、犯罪、例えば殺人をすること自体が目的となり、その目的を果たし続けることで、人の心までどんどん失っていく気がします。

 

なぜか、この本を読んだ後、将来が不安になってくるのでした。

分類

評価

コメント

ノワール小説 虚の王

欲望が生む狂気ではなく、ゲームのような支配と狂気。後味悪いです。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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