イコン|今野敏|おすすめ小説ランキング

イコン|今野敏

イコン|今野敏 辛口感想

マニアを熱狂させるバーチャル・アイドル、有森恵美。主役が登場しない奇妙なライブで、少年が刺殺された。警視庁生活安全部少年課の宇津木真は、仮想現実の世界で生まれたリアルな殺意の真相を探る。電脳メディアに宿る、現代の「聖画」とは!?若者たちの神々は降臨するのか…。

 

あらすじでは上記のような紹介ですが、この小説の醍醐味は何と言っても神南署(元湾岸署)の安積班と今回の主人公である同期の宇津木との絡みかと思います。

 

安積班の面々は相変わらずいい味出しています。出番こそ少なかった村雨、いつもの悶々とした閃きが冴える須田、最後に活躍した俊敏な黒木、今回はほとんど出番がなかった桜井。でも、やはり、速水警部補はいいですね。安積班長一番理解し認めている交通機動隊班長。この面々がいるからこそ、安心してストーリーを読み進んでいくことができました。

 

ただ、今野敏作品は登場人物のキャラクターの良さだけでなく、そのテーマの奥深さにあります。

 

今回は、有森恵美というバーチャルアイドル。単にバーチャルアイドルを登場させただけではなく、アイドルそのものの存在を過去から紐解き、そのうえで、中年刑事がバーチャルアイドルを理解しようとする過程をうまく描き、それに加え、宇津木警部補の家族にも結び付け、家族の絆まで表現しています。

 

家族を顧みず、出世だけが家族のためだと思い込み40過ぎまで過ごしてきた宇津木警部補。家族で一番大切なのが一人一人の話に耳を傾けること。その年齢でしかわからない出世を目指してきた男の気持ちがすごく切実に伝わってきます。

 

それとは反対に、現代における不良の定義について。中学時代不良グループだった3人のうち、2人まで有森恵美のイベントで殺害されます。最後に残った相川は昔で考える不良ではなく、新しい世代として、宇津木、安積、速水の前に堂々と対峙します。

 

安積はとまどうが、反対に速水は自分のやり方に忠実に接するところは、それぞれの人物像がそのまま映し出され全体をまとめてくれます。

 

ある意味、社会現象であるアイドル、そして新世代の不良、現代の大人をうまい具合に融合させた非常に読みやすく、そして軽くない小説でした。

分類

評価

コメント

警察・刑事小説 イコン

ご存じ安積班に同期を加えた新しい捜査チーム。人間味あふれる刑事小説です。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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