隠蔽捜査|今野敏|おすすめ小説ランキング

隠蔽捜査|今野敏

隠蔽捜査|今野敏 辛口感想

竜崎伸也は、警察官僚である。現在は警察庁長官官房でマスコミ対策を担っている。その朴念仁ぶりに、周囲は〈変人〉という称号を与えた。だが彼はこう考えていた。エリートは、国家を守るため、身を捧げるべきだ。私はそれに従って生きているにすぎない、と。組織を揺るがす連続殺人事件に、竜崎は真正面から対決してゆく。警察小説の歴史を変えた、吉川英治文学新人賞受賞作。

 

キャリア官僚を題材とする警察小説は、キャリア官僚を知らない私にとって、想像するしかない登場人物で、あまりピンとこない小説が多いです。

 

しかし、この小説を読んで、かなり印象の違う小説だというのが正直な感想です。

 

最初読んでいると、主人公の竜崎は、鼻持ちならない東大卒のキャリア官僚なのですが、最後まで読むとなぜか親近感が湧くというか、自分も理解できる人物像、というのはちょっと違いますね、こういう人がいたらどんなにいいだろうという人物像という印象がすごく強く残り、何となく応援したくなってきます。個人的に言うと、こういう人になれたらどんなにいいだろうというのが本音です。

 

キャリア官僚という点ではなく、自分がどんな境遇に置かれても、自分の信じた信念に基づいた行動(原理原則に基づく判断)が、ものすごく支持することができ、また、そういう行動をとれる強さが羨ましくもあります。

 

ズルさや、賢さなどで世の中をうまく生きていける雰囲気があります。若くして成功してもてはやされた人はたくさんいますし、あまりに急ぎ過ぎて犯罪に手を染めた人もたくさんいます。それをメディアが面白おかしく取り上げている現代があります。

 

そうしたなかで、お金がなくても、学歴がなくても、友人がいなくても、努力だけで上に上り詰めていくストーリーも多く見られます。

 

ただ、この小説はそうではありません。

 

主人公は、東大卒のエリートで、全国25万人もいると言われている警察官のうち数百名しかいない、警察庁キャリア官僚。友人もどうように警視庁の刑事部長。こうしたはたからみると恵まれた環境のなかで、それでも原理原則を信じて、自分の信念を貫いて生きている強さを描くことができる著者はさすがだと思いました。

 

この小説を読むと背筋がピンとします。

 

このシリーズはずっと続いていますが、すべてのストーリーで竜崎の強さや弱さを見ることができ、本当に良い小説だと思いました。

分類

評価

コメント

警察・刑事小説 隠蔽捜査

すべてにおいて原理原則で動くキャリア官僚。でもなぜか親しみが湧いて良いです。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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