殺人鬼フジコの衝動|真梨幸子|おすすめ小説ランキング

殺人鬼フジコの衝動|真梨幸子

殺人鬼フジコの衝動|真梨幸子 辛口感想

 

はじめて真梨幸子さんの本を読みました。
店頭で、「殺人鬼フジコの衝動」がベストセラーになっているというので買ってみました。
キャッチは、
後味悪くて読んで公開」「読まないと公開」「9章のらすとまで読んで“ほっ”とむ出をなでおろし、「なかなかだったな」と本を閉じてしまった方、間違っています。この本はあとがきまでが物語です。繰り返します。あとがきまでが物語です。
なんかものものしいキャッチでしたが、読み終わって理解できました。

 

一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして、新たな人生を歩み始めた十歳の少女。だが、彼女の人生は、いつしか狂い始めた。人生は、薔薇色のお菓子のよう…。またひとり、彼女は人を殺す。何が少女を伝説の殺人鬼・フジコにしてしまったのか?あとがきに至るまで、精緻に組み立てられた謎のタペストリ。最後の一行を、読んだとき、あなたは著者が仕掛けたたくらみに、戦慄する!
といったあらすじ。

 

両親からの虐待と学校での男子からのイジメ(もはやその範疇を超えた性暴力)に疲れ果てていた小学5年生のフジコ。両親と妹が殺され、家族でただ一人残されてしまうが、フジコは悲しむより先に安らぎを得た。これで衣食住の心配は要らない。とりあえず虐待はなくなった。転校することでイジメからも解放された。”ネタ”を探す大人たちには、ちょっと悲しげな顔を見せれば同情してくれる。「オトナなんてちょろい」。フジコが真っ先に覚えたこと。これらが今後のフジコを殺人鬼にしていく。

 

フジコの生い立ちの描写は非常に細かくそして現代の歪みと合っていて本当にあったできごとのように書かれていて、読んでいて非常に引き込まれる。
「嫌われ松子の一生」 とダブるいう感想も多く見かけるが、フジコは快楽がない。壮絶であまりにも悲惨な幼少期はかなり読む方にとってはつらい。その分殺人鬼となったフジコについて共感できるものがあるのは私だけでしょうか。

 

とにかく、自分が悪くならないよう、目の前の利益を自分だけが得るよう、それだけを考えて生きていくとこういうふうになるのかと、妙に納得してしまう自分がいた。

 

率直な感想としては、フジコの生い立ちをここまで悲惨に説明させられたら、殺人鬼となっても仕方ないと思える内容だった。ただ、あまり悲壮感がないのがこの小説の特徴だとも言えます。
おそらく、悲惨な生い立ちのフジコが自分がされていたことを別の形で実現したこと、そして実現したかたちにあまり違和感がなかったからだと思のは、私の見方がおかしいからなのでしょうか。

 

あとがきまで物語というのは、最後まで読んで、「あぁ、そういうことか」と思ったが、あとがきのトリッキーなものがなくてもこの小説は立派に成り立っていると思います。

分類

評価

コメント

ミステリー小説 殺人鬼フジコの衝動

ひとつひとつの描写、殺人の理由などがはっきりしていて妙に納得できた小説でした。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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