オンリー・ミー―私だけを|三谷幸喜|おすすめ小説ランキング

オンリー・ミー―私だけを|三谷幸喜

オンリー・ミー―私だけを|三谷幸喜 辛口感想

エッセイはほとんど読まないのですが、三谷映画の大ファンなので読んでみました。正直、エッセイにこんな面白いものがあると初めて知りました。

 

そもそも、三谷映画(監督ではなく脚本を担当している映画も含む)は、喜劇なのですが、ドタバタ喜劇というよりは、細かいところどころに繊細な笑いがちりばめられているものだと思っています。好き嫌いはあると思いますが、私は、その繊細な笑いが一番のツボで、初めて見た「12人のやさしい日本人」は、アメリカ映画のパロディでありながら、陳腐な映画ではなく、れっきとした喜劇映画として確立していますし、評価もされているようです。
「ラジオの時間」「みんなのいえ」「THE有頂天ホテル」「ザ・マジックアワー」「ステキな金縛り」など、どれもこれも笑いの質は同じなのですが、妙に安心して妙に心が痒くなるような笑いがちりばめられているところがとにかくいい。ウィットとかユーモアとかの言葉がぴったりくきます。

 

本人がときどきテレビ出演しているところを見ても、一風変わった作家という感じがぷんぷんします。過剰な神経質、小心、人見知り、気難しさ、そういった性格がにじみでている存在感(?)が印象的。

 

彼の本質はよくわかりませんが、脚本で描かれている小さなウィット、ユーモア、そして、ときどき見せるテレビでの印象をベースに、この本「オンリー・ミー―私だけを」読むと、妙に納得したりもします。

 

大学の同級生であり、彼のマネージメントも務めている白井さんとの関係などは、文章にするとこんなにも面白おかしくなるものなのかと本当にその表現力には感心します。自分もその中に入って面白おかしさを共有したい欲求にかられます。(きっと毎日面白おかしくやっているわけではないと思いますが)

 

何でもないことなのですが、毎日を楽しむことができる視点とそれを文章として表現して人を笑わせることの才能に恵まれた人だと感じました。

 

最後に、彼の作品でいいのは、笑いのなかに人間賛歌的な要素がメインとしてあり、シリアス、辛辣な社会風刺、グロテスクな描写、きわどいセリフがほとんどないところだと思います。世の中には、グロテスクなことやきわどいことなどは多々ありますが、そうしたところに一切触れずにハートウォーミングな世界だけを感じるものがあってもいいのではないかと、しみじみ思います。

 

何度読んでも楽しいです。

分類

評価

コメント

エッセイ オンリー・ミー,私だけを

ふふっ、と含み笑いが思わず出てくるエッセイ。三谷作品ファンにはぜひ読んでほしい一冊です。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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