裏閻魔|中村ふみ|おすすめ小説ランキング

裏閻魔|中村ふみ

裏閻魔|中村ふみ 辛口感想

 

 

第1回「ゴールデン・エレファント賞」大賞を受賞で作家デビューした中村ふみの話題作。幕末から明治、昭和の激動の時代を駆けぬける不老不死の男たちのストーリー。分類しがたい異色ファンタジーですが、ゴールデン・エレファント賞が、日本人作家に世界での活躍のチャンスを提供することを狙いとする 《国際的エンタテインメント小説アワード》ということなので納得しました。まさに、国際的にも通用するエンターテインメントといった感じがします。

 

設定が結構いい。刺青師である宝生梅倖の“鬼込め”によって不老不死を手に入れた一ノ瀬周のちの“宝生閻魔”。20歳から時を止めた姿で生きる閻魔の支えは、心臓を食らう殺人鬼“夜叉”から友人の遺児である奈津を守ること。

 

影ながら閻魔を支援する牟田信正との関係がいい。
信正が酒乱だったときに鬼込めを行い、酒をやめさせた。閻魔が不老不死だと知る数少ない理解者だが、信正と閻魔の関係はすごく心地良い。信正も何を押し付けるのでもなく、閻魔も意地は張っているが、最終的には助けを求める。そんな関係を腐れ縁というのじゃないかと思います。

 

また、閻魔の存在を知り、奈津を狙う夜叉。夜叉は奈津を不老不死にしようとするが、なぜか夜叉も奈津には最終的な手段を講じない。
奈津の閻魔を慕う気持ちは、読んでいて微笑ましい。夜叉はずっと歳をとらない、そして奈津は大学から医者へ。こうした流れも不老不死という設定があって、妙な具合にストーリーが進んでいきます。また、牟田も歳をとり、惠子という娘が重要な存在となってくるところも今後の展開が楽しみなストーリーだと思います。

 

また、閻魔が寂しさのあまり、不老不死の鬼込めを行ったしまった後悔も心にささっていい感じがした。

 

時代の流れが、幕末から終戦までを一気に駆け抜けるところは、考えさせる小説とは違い、まさにエンターテインメントといえるような映像を見ているような感じだった。

 

分類

評価

コメント

ファンタジー小説 裏閻魔

心地いいエンターテインメント。続編が早く読みたくなる作品。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

読書好きのための良いものグッズ

『美月幸房』
ブックカバー 帆布製


Beahouse
ブックカバー/ブラック


Beahouse
ブックカバー/マーブルブラック


リサイクルレザー文庫版
ブックカバー/キャメル


etranger di costarica
ブックカバー四六判/ブラック


ワールドCP
ブックカバー文庫版/ブラック


レイメイ藤井
ブックメイト/ブラック


フランク・ロイド・ライト
ブックマーク MoMA


ブックダーツ
チョコラベル75個ミックス



 
おすすめ小説TOP 掲載小説一覧 プライバシーポリシー お問い合わせ