めまい|唯川恵|おすすめ小説ランキング

めまい|唯川恵

めまい|唯川恵 辛口感想

いかにもありそうなイヤな人物を描いて、嫌な気分になせる小説。ひとつひとつの小説は短編の中でも短くまとまっているのですが、内容は結構濃い。ここまで嫌にさせるのは文章の力なのしょう。ある意味すごい。微妙に気分が悪くなり、切なくなる作品でした。

 

「眼窩の蜜:双子で病弱で目玉を食べる祥子」「耳鳴りにも似て:小夜子の家来にされる宏美」どっちも一生逃れられない関係は私が一番嫌いな展開です。人は、小さな頃に嫌なやつがいても、大人になったら全然別の世界で生きていけるはずなのにそれをあえて、“お先真っ暗”的なものを書かれると出口がないです。こういう小説ありますが、嫌ですね。

 

「翠の呼び声」は、花屋のお姉さんが不倫をして男が離れていく姿を見て子供に仕返しする物語で、すごく、怖い、すごく怖しあり得るかもしれないけど、これは男が悪いと思います。

 

「誰にもわたさない」は、大学時代から惚れてた男の彼女を次々に狙って、最後に自分が電車に突き落とされる物語は、気持ちがすごくわかります。長年想い続ける描写は切なくて切なくて…。

 

何といっても、「月光の果て」患者の財布盗む製薬会社(?)の女と死期の近い16歳の少年の物語は、私的には一番良かったです。刹那、ではなく切なすぎなところがですが、この物語の中ではどちらでも同じかもしれません。

 

ちなみに、醜い女性が整形手術して男を獲ってしまう「きれい」論外でした。情緒もへったくれもなかったです。ホラーです。切ないものではありませんでした。単なる怨恨といった感じでした。

 

印象的なのは、タイトルの“めまい”というのと全編がぴったり合ってるところは読み終えたときに嫌な感じがありつつも裏切られなかった安心感も感じることができました。

 

異常ですが、一線超えたらもしかしたらそうなるかもしれない、と思わせることと、同時に切なさを感じさせてくれるところが単なるホラーとは一線を画しているところでしょう。

分類

評価

コメント

サスペンス小説 めまい

軽い恋愛小説作家を打破してます。読んだ後、気分が重くなったり嫌な気持ちにさせる短編群。

ランクの目安は下記を参考にしてください。

「やめとけ!買うというより読んじゃダメだ。」というレベル。

「やめた方がいい。買うと損するぞ。」というレベル。

「時間があったら読んでもいいんじゃない。」というレベル。

「割といい感じだと思う。」というレベル。

「すごくいいぜ!読む価値あるよ。」というレベル。

「絶対読んで!何が何でも読んでね。」というレベル。
選定した本及び感想については大きく偏っている可能性もありますが、実際に読みたかった本や話題の本などを自分の好みに合わせて読んでいるだけなので、何を意識したものでもありません。また、ここで記述されてある感想についても管理者自身の感想となりますので、何かを保証するものではありません。

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